ほとんどの職種で高い求人倍率である建設業界の人手不足は、ますます深刻化を見せていますが、国交省と建設業の5団体は、その対策として、これからの5年間で女性技能者・技術者の数を倍増させる行動計画を策定しました。
他の産業と比べると、女性の進出がほとんど見られない建設業ですが、女性の求人数が増えることで人手不足対策へと繋がることが期待されています。
女性の求人数が少ないこともそうですが、建設業界で働きたいと思う女性が少ないのでは、求人を出したところで、応募者は集まらないでしょう。
この行動計画では、女性がより建設業界で働きやすくなるように、さまざまな現場の環境を整えていくことが提案されています。
改善される点として挙げられてるのが、建設現場に女性用のトイレや更衣室を設置することや、家庭をもつ女性が仕事と家庭を両立しながら働けるようなフレキシブルな就業時間制度を導入することなどです。
また、日本建設業連合会も、建設業界には女性技能者が活躍できる場が多くあること、そして建設業界が女性技能労働者を歓迎していることを、ホームページや広報誌で強くアピールし、これからポスターなどを作製して大きくキャンペーンも展開していくことを明らかにしています。
8月には、営業から施工まで女性を中心に行なう「なでしこ工事チーム」の1号が誕生し、すでに現場で活躍する女性11名が選定され、現場の魅力をアップさせる活動を行なっています。
これによって、建設業は、女性を含めた職場であり、女性が活躍できる職場であるというイメージが定着していくのではないでしょうか。
参考サイト⇒建設産業で働く女性がカッコイイ